ツイッター上で、「地元の婦人店が暗号のやり取りでマスクを売り始めた」という投稿が話題になっています。
それは「ユッチー@yucchi178」さんという方が、5月8日に投稿した下記のツイートがきっかけです。
地元の婦人店、遂に暗号のやり取りの様なやり方でマスクを売り始める pic.twitter.com/yfWNG5Et78
— ユッチー (@yucchi178) May 8, 2020
このチラシの根底には、1月後半から始まり徐々に解決されつつある、マスク不足の問題もあるような気もします。
マスク不足で価格は高騰したが徐々に暴落気味?
1月8日に新型ウイルスとWHOが認定してから、新型コロナウイルスの話題が日ごとに急増していきました。
そして、中国国内のマスク不足が報じらるようになった1月15日以降、日本国内でも次第にマスクがなくなり始めます。
2月に入り、飲食店やスーパー・コンビニなどでの、店員のマスク着用についての記事が出始め、マスクは世界的にも不足しているというニュースや、マスクの転売問題が議論されるようになります。
また、同様にトイレットペーパーなども品切れになり、社会問題化するようになりました。
そして、このころから、マスクやトイレットペーパーを買うために、朝からドラッグストアの前に毎朝並んでいる年配者などの情報がツイッターなどで出回るようになります。
3月10日には、政府によってマスク転売規制が閣議決定されました。
それに伴い、安倍首相が、「3月は月6億枚以上のマスク供給を確保します。」と宣言しましたが、ほとんど効果はなく、それからもマスク不足の状況は続きます。
それに呼応して、メルカリは3月13日(金)より、ヤフオクは3月14日(土)より、衛生マスクの出品禁止を行っています。
4月に入ると、ネットで1箱50枚入りのマスクなどが出回り始めます。
転売ではないという名目ですが、値段は高く、50枚入り1箱で安くても3,980円、高いと5,000~6,000円ほどで売られるようになります。
しかし、ほとんどが中国産であり、購入者コメントからは、紐が取れたり汚れがあるなどの苦情も目に付いていました。
私自身も購入を考えたこともありましたが、高い上に粗悪品をつかまされるのが嫌で、結局購入には至っていません。
4月中旬過ぎから、韓国レストランや韓流ショップが軒を連ねる、新大久保駅そばの新大久保通り沿いのお店などで、マスクが箱入りで大量に売られているという投稿が出始めます。
大手チェーン店などではなく、主に商店街の個店などで売られるようになってきました。
価格は、ネット上での値段よりも2~3割ほど安い値段で売られていたようです。
では、なぜチェーン店などではまだ品切れ状態なのに、このような個店で売られていたかと言うと、理由があります。
4月上旬頃から、中国から到着するコンテナに、マスクや医療品が目立つようになってきたそうです。
それらの商品は、衛生管理上の問題などから、大手のチェーン店などとは取引ができず、商店街にある個店に取引の活路も見出すしか無かったようです。
3月10日に決まった「マスク転売規制」によって排除された、転売屋も同様に売り歩いていたと思われます。
販売店によると、中国産のマスクは大量に出回るようになり、しかも高品質とは言えないマスクなので、次第に売れなくなっているそうです。
今では(5月15日時点)、Yahooショッピングなどでは、不織布マスクが50枚入り送料無料1,500円で売られていたりします。
マスクについては、転売屋や中国人バイヤーなども当てが外れたようです。
マスク販売が暗号化とはどういう事?
上記のツイッター上にあるチラシには、下記の文言が印刷されています。
まだまだ
すごく
苦しい日が続きますが
あなたが少しでも
リラックスできるよう
満面の笑顔で
スタッフ一同お待ちしております
これだけ見ると、なんだかよくわからない文言ですよね?
上の文言を縦読みにすると、
ます苦あり満ス
(マスクあります)
に、なるわけです。
因みに、投稿者本人は気が付かず、奥さんが気がついたそうです。
何と、勘の良い奥さんなんでしょう…
普通、気が付きませんよね?
まず、私自身は、チラシなどまともに見たことはない。
しかも、よくわからないチラシなど、黙ってゴミ箱行きですよ…
詳細は、下記の「Jタウンニュース」で報じられています。
これを掲載した「Jタウンニュース」がツイッターの投稿者に確認したら、近所の店舗が入れたチラシだったようです。
投稿したご本人がツイートした文章には、近所の婦人店と書かれてあるので、婦人用の洋品店あたりではないでしょうか?
「Jタウンニュース」がその店舗に確認したところ、店舗が独自に作成したものではなく、店舗が所属する大阪市の全国小売業連合が発行したチラシだそうです。
全国小売業連合の担当者に、意図的に作ったのか質問したら、「それは間違いありません」との回答があったとの事。
しかも、実際にチラシを入れた店舗の店長によれば、これまで「この暗号」に気付いたお客さんは一人もいなかったそうです。
因みに、店頭にあったマスクは売り切れていたそうですが、それもこのチラシで気付いた人が購入したわけではなく、店頭に「マスク在庫あります」という案内を貼ってあったからだそうです。
世間の反応
ユッチー(@yucchi178)さん
現在RTの勢い日本で
🏅第1位🏅です
6780RT/時速 (17時台)地元の婦人店、遂に暗号のやり取りの様なやり方でマスクを売り始める
…続きをみる https://t.co/VD7geEtDkc— ツイバズ (@twibuzzbot) May 9, 2020
なんじゃこりゃw
マスクは「暗号」で売る時代に? 一見すると普通のチラシ、でも縦読みすると…(Jタウンネット) https://t.co/20NUeAf3ZG
— ひとりごと (@D9MG7mmWk3JrjNf) May 16, 2020
そうそう!コンビニも欲しい人は店員まで!っていう張り紙あった💡これはちょっとやりすぎ?(笑)
マスクは「暗号」で売る時代に? 一見すると普通のチラシ、でも縦読みすると…(Jタウンネット) https://t.co/UBEEYGlTf0
— ♚kinaco♚ (@kinaco_0101510) May 16, 2020
マスクの在庫を示す「暗号チラシ」が話題 「ます苦あり満ス」(*´゚,_っ゚)´
— 松島英雄 (@iine_neta) May 16, 2020
まとめ
ここで疑問に思うのが、なぜダイレクトに「マスクあります」と書かないで、このようなわかりにくい暗号のチラシを発行したのか?
機会があったら、大阪市の全国小売業連合に聞いてみたいものです。
Jタウンニュースも、チラシが発行された経緯を質問したそうです。
ですが、電話に出た担当者に
取材は難しい。
と、断られたそうです。
記事の上部に書いたように、転売が禁止になった影で、中国産のあまり評判がよろしくない割にはバカ高い価格が付いていたマスクが、商店街の個店を中心に出回り始めていたという状況があります。
転売と間違われないように、あるいは低品質のマスクを密かに売りたいために、「分かる人には分かる」ようにひねったチラシを作ったのか…?
しかし、これまでにツイッター投稿者の奥さんぐらししか解明した人はいないので、暗号文を作った事自体あまり意味が無かったということですよね…?
報道されてバズるのを期待したのか…?
これも、上記同様、誰かが簡単に気が付かないと意味がないわけです。
たまたま、ツイッター投稿者の奥さんが気付きましたが、チラシの効果とは全く関係なくマスクは完売したらしいですし…
取材にも応じなかったということですし、チラシの発行者の意図が非常に謎です。
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