東京オリンピック2020もいよいよ佳境に入ってきました。
野球と言えば、日本人にはどうしても気になるスポーツです。
2021年7月28日に始まった野球競技ですが、日本がグループ首位で抜けたことで、もう一つのグループ首位のアメリカとの対戦になります。
これが決勝戦と思いきや、これはメダルを争うトーナメントの始まりにすぎませんでした。
アメリカとの試合にもし負けたとしても、銀メダルではなく、3位決定戦に回されるのでもなく、また巡り巡って決勝戦に到達することも可能なのです。
一体どういうこと?
ということで、下記に詳しく説明したいと思います。
目次
トーナメント表で確認
2021年7月末の時点で、予選リーグの「オープニングラウンド」は終了しています。
「オープニングラウンド」では、グループAは日本が1位、グループBはアメリカが1位になったので、2次リーグの「ノックアウトステージ」では、日本はアメリカと対戦することになります。
グループAもグループBも、1位と2位が勝ち抜けるのかと思いきや、参加6ヶ国全てのチームが2次リーグに行けるという摩訶不思議なトーナメントです。
グループ1位のチームは、メリットとして単に試合数が少なくなっただけのような気がします。
じゃあグループリーグなど分けないで、最初から総当たり戦をやれば良いのではないかと思うのですが…
参加チームが、グループA3ヶ国+グループB3ヶ国=計6ヶ国と少ないので、このような複雑な方式になったのかなと思います。
そして、下記がノックアウトステージのトーナメント表になります。
これも、わかりにくいですよね~
負けたら終わりじゃないの?
新聞などでも、「ノックアウトステージ」という名称を使用しているので、一度負けたら敗退すると思っていたのですが、それは大きな間違いでした。
今回のオリンピック野球競技では、「ノックアウトステージ」では一度負けてもメダルの可能性はあります。
2度連続して負けたらそこで終わりです。
但し、連続して負けなかったら、2度負けてもまだメダルをもらえるチャンスがあります。
(※例外として、G13とG14で連続して負けた場合のみ、まだ銅メダルを取れるチャンスがあります。)
どういうこと?ですよね?
では、下の表で確認しましょう。
仮に、「G10(ゲーム10)」で、アメリカと戦った日本が負けたら、負けたチームは「G12」へ回ります。
そして、「G12」で日本が負けたら、2回続けて負けるので日本はそこで敗退になります。
で、「G12」で日本が勝ち今度は「G14」で負けたとしても、日本は「G15」に進める事になります。
ここで、またメダルを取れるチャンスが巡ってくるのです。
但し、金銀メダルをかけた試合ではなく、銅メダルをかけた戦いになるわけです。
メダルを取れる条件とは?
メダルを取れる条件は、下記のようになります。
①「ノックアウトステージ」で1度負けても、まだ金メダルと銀メダルを取れるチャンスがあります。
②「ノックアウトステージ」で2度負けても、銅メダルを取れるチャンスがあります。
基本的に、連続して2回負けたらそこで敗退ということになります。
但し、例外としてG13とG14で連続して負けた場合のみ、銅メダルを取れるチャンスがあります。
③グループステージ3位のチームは、「G7」で負けたらそこで敗退です。
ということで、2021年8月1日の試合で「イスラエル」に負けた「メキシコ」は、既に敗退が決定しています。
ノックアウトステージの日程について
もう一度トーナメント表に従い、G7~G16の試合日程を下記に書き込んでみました。
2021年8月1日の試合
2021年8月1日の試合は下記の通りです。
◇G7:12時00分~15時00分/イスラエルvsメキシコ:
メキシコの勝ち
◇G8:19時00分~22時00分/ドミニカ共和国vs韓国:
韓国の勝ち
2021年8月2日の試合
2021年8月2日の試合は下記の通りです。
◇G9:12時00分~15時00分/韓国vsイスラエル:
韓国の勝ち
◇G10:19時00分~22時00分/日本vsアメリカ:
日本の勝ち
2021年8月3日の試合
2021年8月3日の試合は下記の通りです。
◇G11:19時00分~22時00分/ドミニカ共和国vsイスラエル:
ドミニカ共和国の勝ち
2021年8月4日の試合
2021年8月4日の試合は下記の通りです。
◇G12:12時00分~15時00分/ドミニカ共和国vsアメリカ:
アメリカの勝ち
◇G13:19時00分~22時00分/日本vs韓国:
日本の勝ち
2021年8月5日の試合
2021年8月5日の試合は下記の通りです。
◇G14:19時00分~22時00分/アメリカvs韓国:
アメリカの勝ち
2021年8月7日の試合
2021年8月7日の試合は下記の通りです。
◇G15:12時00分~15時00分/ドミニカ共和国vs韓国:
ドミニカ共和国の勝ち
◇G16:19時00分~22時30分/日本vsアメリカ:
日本の勝ち
現在のトーナメント表について
2021年8月2日の夕方時点では韓国が2回勝ったので、下記のようになりました。
8月2日の日本vsアメリカ戦が終わった時点でのトーナメント表は、下記になりました。
2021年8月4日の準決勝で、日本が韓国に勝ったため日本は銀メダル以上確定です。
2021年8月5日の敗者復活戦3回戦終了時点では、下記の通りになりました。
試合は、アメリカが韓国に勝ったため、決勝戦は日本VSアメリカになりました。
2021年8月7日の3位決定戦で、ドミニカ共和国が韓国に勝ったため銅メダルはドミニカ共和国に決定。
同日の決勝戦で日本がアメリカに勝ったため、日本が念願の金メダル獲得、アメリカは銀メダルとなりました。
オリンピック野球の複雑なトーナメントについて
これまで、複雑なオリンピック野球のトーナメントについて説明してきました。
では、このトーナメント表について世間の人々はどの様に感じているのか拾ってみました。
オリンピックの野球
トーナメントはやたら複雑なルールなんだね
負けてもいくらでも復活出来るんだ
つまらんな
世界的競技人口やら人気より
このつまらなさがオリンピックから除外される理由なんでないのもちろん応援してますけどね
— まちゃ兄 (@MasamiIshiguro) August 2, 2021
オリンピックの野球
こんな複雑なトーナメントだったのか1位通過のアメリカと日本は 次負けてもまだまだチャンスあるけど
勝ったとしても
負けながらも試合を重ねて勝ち上がったチームも怖い! https://t.co/OV63WH6D5h— Shigeo Roll Over (@yakyu_kozo) July 31, 2021
野球のオリンピックの組み合わせ表かなり複雑やね。
単純なトーナメントじゃだめなんやろか。元々の出場国も6チームしかないんやな
— みがわり (@quarter1001) July 28, 2021
コロナで出場国減ったとはいえ、このレギュレーションはダメでしょ…
そりゃ野球はオリンピックから除外されるよ…侍ジャパン、1回負けても金メダルは可能 1位で進む超複雑な決勝トーナメント(Full-Count) https://t.co/zmmA6mSpJz
— novvvs (@novvvs) August 1, 2021
オリンピックの野球、複雑すぎる。
とりあえず決勝トーナメントへは全チーム行けるみたいだな。— shiba(-.-)masa (@Syibatta31) July 28, 2021
まとめ
野球が人気のある日本にとって、オリンピックの野球の試合は非常に気になります。
しかし、日程表をみたところ、トーナメント表が非常に複雑なことに気が付きました。
ツイッターを見ても、予選リーグの1位同士が金メダルをかけて戦うと思っていた人が多かったようです。
また、公表されているトーナメント表を見ても、よくわからないという人が多かったので、まとめてみました。
日本のチームも、金メダルを取るまでに、「ノックアウトステージ」では最低でも3試合行わなければなりません。
日本チームが「ノックアウトステージ」3連勝で金メダルを取れるように応援していきたいと思います。
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