日本国内にいるとあまり気にしませんが、海外旅行に行ったり海外に住んでいたりすると、日本のパスポートが本当に便利な事に気が付きます。
コンサルティング会社「ヘンリー&パートナーズ」の「2020年 グローバルパスポートランキング」によると、日本国民がビザなしで渡航可能な国は現在191か国になり、2020年のランキングで世界一となっています。
日本のパスポートは、227ヶ所の国と地域のうち、何と「191ヶ国」に「ビザなし」で行けるのです(2020年1月現在)。
日本は、2018年に単独で世界ランキングトップになり、2019年・2020年と引き続き世界一になっています。
ということで、日本のパスポートを持っていると、ヨーロッパの殆どの国ではビザが免除されています。(2020年1月現在)
ETIASの導入が、2022年末、若しくは2023年まで延期されたという情報が出ています。
情報によると、導入されても最初の6ヶ月間は必須ではない「移行期間」、次の6ヶ月間はEtiasが必須になるが「猶予期間」となると述べています。
下記のサイトに「European Commission公式が明らかにした」と書かれていますが、メディアなどで他に情報が出ていないため、コチラでは「正式な情報」ではなく「参考情報」としてお知らせします。
分かり次第、正式に加筆したいと思います。
また、同じサイトの2022年8月3日の記事で、EUがETIASの開始を2023年の11月まで延期したいう情報が出ています。
色々な情報が出ていますが、正式な情報が出たらまた加筆します。
目次
ヨーロッパのシェンゲン協定とは何?
ヨーロッパには「シェンゲン協定」というのがあり、加盟しているヨーロッパの国家間であれば、出入国検査(国境検査)なしで国境を越えることかできます。
例えば、日本からの飛行機がフランクフルトに到着したとします。
フランクフルト空港では、ドイツへの入国審査を経てドイツ国内に入国します。
ドイツはシェンゲン協定加盟国なので、ドイツに入国したと同時にシェンゲン協定加盟国内にも入国したことになります。
次に、フランクフルトからパリへ移動する予定があったとします。
ドイツとフランスは別の国なので、通常は入国審査を経てフランスのパリへ入国する必要があります。
ですが、フランスもシェンゲン協定加盟国なので、同じ加盟国のドイツからフランスへ入国する場合、入国審査は免除されるわけです。
要するに、一旦シェンゲン協定加盟国のフランクフルトで入国審査を受けたら、シェンゲン協定加盟国の都市であれば入国審査無しでどこにでも移動できるわけです。
シェンゲン協定加盟国内での滞在期間について
日本のパスポートを持っていると、ビザ無しだからシェンゲン協定加盟国内に長期間に渡り滞在できるのかというと、そうではありません。
シェンゲン協定加盟国を観光目的で訪れる場合、過去10年以内に発行された日本国籍のパスポートで、出国予定日から3ヶ月以上の残存有効期間があり、原則「あらゆる180日間における最長90日までの滞在に限る」というような条件下になりますが、その規定を守っていれば自由に移動できます。
このあらゆる180日間とは、最初のシェンゲン協定国に入国した日を指します。
「直近の旅行で入国した日から90日間」ではありません。
例えば、2020年1月から3ヶ月間かけて、ヨーロッパのシェンゲン協定国内を周遊旅行するとします。
遡って過去180日以内に、シェンゲン協定加盟国を訪れていなければ、最長90日間滞在できます。
2019年11月に、シェンゲン協定加盟国であるフランスに10日間の観光旅行をしていた場合、その10日間は「過去180日間以内の滞在」に該当します。
そうすると、2020年1月から3ヶ月間の旅行では、その10日間分を差し引いた日数しか滞在できません。
仮に、そのまま90日間滞在した場合、90日を超えた分(10日間)は不法滞在(オーバーステイ)となってしまいます。
また、周遊中に一旦シェンゲン協定非加盟国へ移動した場合も、180日間以内の場合は90日間はリセットされないので、注意が必要です。
通常の短期観光ではあまり気にする必要はありませんが、海外に長期で滞在する方や頻繁にヨーロッパを訪れる方は、日数の件をシビアに考える必要があります。
尚、日本との二国間協定によって、シェンゲン協定で定められた90日を超えて滞在できる国(オーストリア)もあります。
シェンゲン協定で定められた滞在期間を超えて、通常は6か月以内の滞在が許可されます。
オーストリアでの6か月以内の滞在のためには、オーストリアで入国審査を受けるため、シェンゲン域内の国を経由せずにオーストリアに乗り入れている航空便を利用する必要があります。
また、査証無しで90日間を超えて滞在した後にオーストリアから出国する場合も、オーストリアにおいて出国審査を受けるため、シェンゲン協定加盟国を経由せずに、オーストリアに乗り入れている航空便を利用する必要があります。
オーストリア以外のシェンゲン協定加盟国に入国したり、経由して帰国しようとする場合、入国を拒否されるなどのトラブルになることがあります。
EUとシェンゲン協定の違い
最近は、イギリスの離脱などのニュースがよく流れているので、「EU」という言葉をよく聞くと思います
「EU」と「シェンゲン協定」は、同じヨーロッパ域内の仕組みなので混同する方も多いですが、全く仕組みが違います。
例えば、ブルガリアもEU加盟国なので、ブルガリア人もEU市民として自由にEU域内(例えばドイツ)で仕事をするために、住んだり働いたりすることは出来ます。
日本人の場合は、当然ドイツで働くためにはビザが必要になるので、EU加盟国でビザ無しで働いたり住んだりする事ができる人の対象は、あくまでもEU市民に限られます。
その一方、シェンゲン協定の対象は、シェンゲン加盟国民だけではありません。
日本人やアメリカ人など、シェンゲン圏に滞在可能なパスポートやビザを持っている人なら、誰でもシェンゲン加盟国内を国境検査なしに移動できます。
ここで、現在「EU」に加盟国している国と、シェンゲン協定を結んでいる国をそれぞれ下記に記載しました。
オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、イギリス(イングランド,スコットランド,ウェールズ,北アイルランド)
※イギリスは、現在(2020年1月1日)もEU内にとどまっていますが、2016年6月23日の国民投票の結果、投票者の51.9%がEUを離脱することを選択し、EU離脱(ブレグジット: Brexit)に向け動いています。
イギリスがEUを離脱(Brexit)したら、イギリス人旅行者もETIASの申請が必要になります。
オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス
シェンゲン協定とは、ヨーロッパの国家間において、国境での検査無しで国境を超えることができる条約になります。
元々は、欧州経済共同体に加盟していた10ヶ国のうち、西ドイツ・フランス・ベルギー・ルクセンブルク・オランダの5か国が署名してできた協定です。
シェンゲン協定の名称は、ルクセンブルグ・西ドイツ・フランスの3ヶ国の国境点にある、「モーゼ川」に投錨していた「プランセス・マリー=アストリ号」上で協定が署名されたため、近くにあったルクセンブルグの小さな村の名前「シェンゲン」に由来しています。
EUの前身であるEC(ヨーロッパ共同体)は、第2次世界大戦で荒れ果てたヨーロッパを、一致団結することで再興をはかろうとする動きの中から生まれた組織で、当初の加盟国は西ドイツ・フランス・イタリア・オランダ・ルクセンブルグの6ヶ国でした。
その後、イギリス・スペイン・ポルトガル・デンマーク・アイルランド・ギリシアが参加し、1986年までには12ヶ国が加盟する組織になっています。
EUには、シェンゲン協定には加盟していない、ブルガリア・キプロス・クロアチア・ルーマニア・アイルランド・イギリスが加盟しています(2020年1月1日現在)。
逆に、シェンゲン協定に加盟しているEFTA(欧州自由貿易連合)の4ヶ国、アイスランド・リヒテンシュタイン・ノルウェー・スイスは、EUに加盟していません。
EU加盟国内では、通貨の統一(一部の国は未採用)と関税の撤廃があり、EU加盟国民に対しては、加盟国間のパスポートが不要になります。
そして、統一通貨である「ユーロ」は、2020年1月1日現在、下記の19ヶ国で導入され「法定通貨」として使用されています。
オーストリア、ベルギー、キプロス、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、リトアニア、ラトビア
ETIAS(エティアス)とは何?
2016年、欧州委員会(European Commission)は、ヨーロッパの一部の国へ旅行する際に事前申請が必要になる、新しい制度である「欧州渡航情報認証制度(ETIAS:エティアス)」の導入を発表しました。
実際に導入されるのが2021年1月1日からで、これまでシェンゲン協定加盟国へのビザが免除されている日本のパスポートも対象になります。
(当初、導入は2020年からとされていましたが、2021年に延期になっています。)
ビザ免除対象国という立場が変化するわけではありませんが、「渡航前にオンラインで必要情報を入力して認証を貰う」必要が出てくるわけです。
現在、特にヨーロッパでは、難民の過剰流入問題などが頻繁にニュースなどでも取り上げられています。
また、テロの脅威などの影響や安全保障上の問題で、アメリカを始め国境での監視や警備を一段と強化する流れになってきています。
9.11以降、アメリカでは渡航者へのチェックが一段と厳しくなり、2009年1月から「ESTA」の登録が必須となり2010年9月からは有料化されています。
同様に、オーストラリアへの入国に「ETAS」、カナダへの入国には「eTA」の事前申請が必要です。
(オーストラリアへの入国は、元々観光ビザ取得が必要でした。)
このように、既に世界の流れは事前認証が必要になっており、それに引き続きEUもようやく動き出したというところです。
ETIAS(エティアス)については少しわかりにくいかも知れませんが、ヨーロッパへ入国するためのビザではありません。
日本のようなシェンゲン域内でのビザ免除対象国が対象の、「入国する前に事前申請が必要な渡航許可制度」のことを言います。
ETIAS(エティアス)が必要になる国はどこ?
現在、「ETIAS(エティアス)」の導入が決まっているヨーロッパの国は、下記のシェンゲン加盟国 [26カ国]です。
オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス
EU離脱が取りざたされているイギリスと、イギリスに隣接しているアイルランドは、共にシェンゲン協定に加盟していないため「ETIAS(エティアス)」の導入もありません。
アイルランドはシェンゲン協定に加盟する可能性もありますが、その場合は「ETIAS(エティアス)」が必要になると思われます。
そして、「ETIAS(エティアス)」申請の対象国は、下記の59ヶ国になります。
アルバニア、アンドラ、アンチグアバーブー、アルゼンチン、オーストラリア、バハマ、バルバドス、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブラジル、ブルネイダルサラーム、カナダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ、エルサルバドル、マケドニア、旧ユーゴスラビア、グレナダ、グアテマラ、ホンジュラス、イスラエル、日本、キリバス、マレーシア、マーシャル諸島、モーリシャス、メキシコ、ミクロネシア、モルドバ共和国、モンテネグロ、ニュージーランド、ニカラグア、パラオ、パナマ、パラグアイ、ペルー、サモア、セイシェル、セルビア、シンガポール、ソロモン諸島、韓国、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、セントビンセントとグレナディーン、東ティモール、トンガ、トリニダード・トバゴ、ツバル、アラブ首長国連邦、アメリカ合衆国、ウルグアイ、バヌアツ、ベネズエラ
※対象国は、随時更新や変更となる場合があります。
ETIASの申請に必要なもの
これまでに決まっていることとして、「ETIAS(エティアス)」の申請には下記の物が必要になります。
・申請のためのオンライン環境(PC及びスマートフォン)
・ICパスポート
日本では、2006年3月末から「ICパスポート」が導入されています。
・料金支払いのためのクレジットカード
(ユーロ建てでの支払い:7ユーロ)
※申請者本人の名義である必要はありません。
※18歳以下と70歳以上の申請費用は無料となる見込みですが、エティアスの取得は年齢関係なく必須となります。
日本のパスポートの有効期限は5年と10年になります。
ICパスポートの発行は2006年3月20日から始まっており、日本のパスポートの最長期間が10年なので、緊急旅券を除き2016年3月20日で全てのパスポートがICパスポート発行になっています。
※緊急旅券とは、例えば商用や旅行などで海外に出かけた際、パスポートを紛失したり盗難にあったり有効期限切れになった場合、緊急に日本へ帰国する必要がある時に、大使館等で通常旅券に代わって発行される1年間のみ有効な旅券(パスポート)の事です。
ETIAS申請の入力項目
また、ETIASの申請に際しオンラインフォーム上で入力が必要な項目は、以下の項目となります。
◆申請者情報
1.姓
2.名前
3.生年月日
4.その他の名前(通称や別名がある方)
5.出生地(本籍地である必要はありません)
6.性別
7.現在の国籍
8.申請者の親の名前
9.自宅の住所
10.メールアドレス
11.電話番号(自宅もしくは携帯電話)
◆パスポート情報
1.パスポート番号の情報
2.他の国籍や市民権に関する情報(保有者のみ)
3.永住権の住所(保有者のみ)
◆その他質問
最初に入国を予定している国
学校または現在の職業情報
◆適格性の質問
1.過去の重大な過失や犯罪に関する有無
2.戦争地域への入国や渡航歴について
3.過去の渡航履歴と移民経験の有無について
4.EU加盟国での入国拒否の履歴や強制送還の履歴
5.現在の病状や感染性、伝染性、寄生虫性などの疾患について
6.申請者が未成年者の場合、責任者の身元について
7.申請者が本人とは異なる第三者によって申請された場合、代行者およびその企業の身元について(該当する方)
ETIAS申請から承認までの流れ
ヨーロッパ旅行が決まった方のETIAS(エティアス)申請から承認までの流れは、下記になります。
ETIAS(エティアス)専用の申請フォームの内容に従って、名前や住所・パスポート番号など必要な情報を登録します。
ETIAS(エティアス)申請にはヨーロッパへの入国に際し、適正かを判断するいくつかの質問もあります。
現在の健康状態や、過去の犯罪歴に関する質問も予想されています。
申請フォームの入力完了後、ETIAS(エティアス)の管理運営を行う「EUの審査機関」にて適格性の審査を行います。
申請から審査結果が届くまでの期間は約2日から10日ほどかかると予想されるため、なるべく早めの申請をお勧めします。
審査の後、EU諸国への渡航認証がおりた方については「渡航許可通知」として「ETIAS(エティアス)番号」が発行されます。
この番号は渡航から帰国まで必要となるため、手帳などに控えるかかプリントアウトをしてパスポートと一緒に保管されることをお勧めします。
※ほとんどの申請者は即時許可の見込みと言われています。
ETIAS(エティアス)による渡航認証が下りた方は、早めに搭乗する便を確定させましょう。
搭乗する航空会社のスタッフから、ETIAS(エティアス)取得の有無やETIAS(エティアス)番号を求められる場合もあります。
グループの代表者の方は、同行する全員分の「ETIAS(エティアス)番号」を事前に把握しておいて下さい。
何らかの理由により「渡航認証拒否」との審査結果が通知された方は、ETIAS(エティアス)によるヨーロッパ渡航は認められないため、大使館にてビザの申請を検討して頂くことになります。
審査結果の後、ETIAS(エティアス)申請フォームの質問項目に誤りを発見した場合、再度ETIAS(エティアス)申請を行うことも可能ですが、申請結果の通知から24時間を経過していなければ再申請を行うことは出来ません。
申請時のフォーム記入は、慌てずに何度も見直すことをお勧めします。
ETIAS(エティアス)の申請の際には、過去10年間の重大な刑事犯罪(テロ行為、児童の性的搾取、人身売買、麻薬取引、殺人など)での有罪判決歴、特定の戦争・紛争地域での滞在歴、国外退去の対象となった過去があるかなどを、正直に申告する必要があります
特に、テロ犯罪の場合は、申告対象期間が過去20年に拡大され、有罪判決を受けた日付と国も申告する必要があります。
ETIASの申請後、渡航書類の盗難・紛失が報告されていないか、申請者に逮捕状が発行されていないかが自動的に確認されます。
また、犯罪歴や紛争地域への滞在など、懸念がある場合は、個別にデータを確認し、安全保障・移民・伝染病リスクを個別に評価するということです。
ETIAS取得に必要な期間や有効期限など
ETIASはオンライン上のみでの申請になり、支払いはクレジットカードのみ、審査時間は約2日から10日前後ほどかかります。
念の為、少なくとも3週間前には申請したほうが良さそうです。
手数料(7ユーロ)が必要になるのは成人のみになり、18歳未満の未成年の場合は手数料がかかりません。
未成年(幼い子供)でも、ETIASの申請は必要になります。
ETIASの有効期限は、通常3年間になります。
但し、パスポートの有効期限が3年以内の場合は、パスポートの有効期限内までが有効期限となります。
また、有効期限が3年間であって、1回の渡航期間は90日間になります。
一度ETIASを申請したら、180日の間に90日以上滞在していない限り、有効期間内は何度でも入国できます。
現在のシェンゲン・ビザでは、180日間の間に累積で90日間滞在したら、少なくとも次の90日間はシェンゲン協定国には滞在する事ができないため、シェンゲン協定国以外の国に出国する必要があります。
但し、シェンゲン協定国であっても、オーストリア・ポーランドなどの一部の国のように、シェンゲン協定で定められた滞在期間を超えて、6か月以内の滞在が許可されている場合もあります。
これらの条件は、ETIASが始まっても同様になると思われます。
因みに、EUの政策執行機関であるEC(European Commission)のサイトの中に、滞在可能日数や入域可能日などが簡単に計算できるページがあります。
期間内に何度かシェンゲン圏を訪れたことがある場合、これからあと何日シェンゲン圏に滞在できるのか?次はいつ入域出来るのかを計算できます。
ETIAS申請の注意点など
また、ETIASの公式ホームページには、利用条件として下記のように記記載されています。
◇ETIASは、観光、ビジネス、トランジットなどの目的の旅行にのみ利用可能です。
観光やビジネスで入国するだけではなく、トランジットのみでEUに入る場合も必要になります。
但し、空港の国際エリアから出ない(国境検問所を通らない)場合は必要ではありません。
ツアー会社を通さないで、ご自分でチケットなどを手配する方は注意が必要になります。
まとめ:「ETIAS(エティアス)」って何?
2021年より、ヨーロッパの一部の国へ旅行する際に事前申請が必要になる、新しい制度「欧州渡航情報認証制度(ETIAS:エティアス)」が始まります。
日本のパスポートの所有者は、旅行などの短期滞在を目的とするヨーロッパへの入国なら、ビザの取得が免除されています。
しかし、この新しい制度「ETIAS(エティアス)」が2021年1月1日に始まることにより、これまでシェンゲン協定加盟国へのビザが免除されている日本のパスポートも対象になります。
厳密に言うと、ビザ免除対象国という立場には変わりはありませんが、「渡航前にオンラインで必要情報を入力して認証を貰う」必要が出てきます。
ETIASはオンライン上のみでの申請になり、支払いはクレジットカードのみ、成人は7ユーロの手数料が必要で、18歳未満の未成年の手数料は無料ですが、幼い子供でも申請は必要になります。
審査時間は約2日から10日前後ほどかかるため、旅行が決まったら早めに申請を行う必要があります。
ETIASの有効期限は通常3年間で、1回の渡航期間は90日間、180日の間に90日以上滞在していない限り、有効期間内は何度でも入国可能です。
2020年内にヨーロッパ旅行する人は、この「ETIAS(エティアス)」の認証を受ける必要は有りません。
仮に、2020年の暮にヨーロッパに入国し、2021年の年明けにヨーロッパを出国した場合も、「ETIAS(エティアス)」の認証が必要になると思われますが、2021年から導入されるという情報のみで、どのような対応になるのか調べても現時点(2020年1月1日)ではわかりませんでした。
分かり次第、加筆を行う予定です。