2021年8月14日(土)午前8時29分/現地(日本時間14日午後9時半頃)、中米カリブ海の島国ハイチ共和国で、マグニチュード7.2の大地震が発生しています。
BBCニュースは、少なくとも死者は1,400人超、負傷者は6,900人以上確認されたと報道しています。(現地時間:8月16日現在)
BBCニュース – ハイチ地震、死者1400人超に 熱帯性低気圧の接近で土砂災害の懸念 https://t.co/x9k8HFHMHg
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) August 17, 2021
ハイチでは、2010年にもマグニチュード7.0の大地震が起こっており、31万人以上の死者が出た大惨事になっています。
当時、大きなニュースとなり世界的な支援活動が行われ、あれから早くも11年の年月が経ちましたが、忘れられた頃の大災害再発でこれ以上被害が大きくならないことを祈りたいと思います。
8月に入ってからの世界的な地震
8月に入ってから、世界各地で地震が続いています。
主な地震は下記になります。(②は火山噴火)
番号 | 震源地 | マグニチュード | 時間 |
---|---|---|---|
① | フィリピン付近 フィリピン諸島、ミンダナオ |
M7.2 | 2021年08月12日02:46頃 |
② | 硫黄島から南約50キロ 海底火山「福徳岡ノ場」 |
火山噴火 | 2021年08月13日朝、確認 |
③ | アリューシャン列島 米国、アラスカ半島 |
M7.0 | 2021年08月14日20:58頃 |
④ | 中米 ハイチ |
M7.2 | 2021年08月14日21:29頃 |
⑤ | 南太平洋 バヌアツ諸島 |
M7.1 | 2021年08月18日19:10頃 |
これを地図に書き込んでみると、下記になります。
フィリピン諸島から始まり、太平洋をぐるっと廻るように地震が発生しています。
これを気象庁:地震発生のしくみにある地図にあてはめてみると、全て世界各地のプレートの境目で発生しています。
上記の他にも、8月13日(金)3時32分頃、アフリカ大陸の沖合、南大西洋(サウスサンドウィッチ諸島)でマグニチュード7.1の地震が起きています。
場所は、南極プレートと南アメリカプレートの境界辺りとのことです。
日本は地震大国なので、このコロナ禍という不穏な状況で、さらに大きな地震という災難に会わないことを心から願うばかりです。
バヌアツの法則とは何?
上記にもあるように、2021年08月18日19:10頃、南太平洋バヌアツ諸島でマグニチュード7.1の大地震が起こっていますが、バヌアツ諸島で地震が起こると、ある言葉がツイッター上で話題になります。
それは、「バヌアツの法則」という言葉です。
では、その「バヌアツの法則」とは何か?
2016年4月3日、バヌアツ諸島近辺でマグニチュード6.9の地震が発生。
それから約2週間後の4月14日21時26分、熊本でマグニチュード7の地震が発生。
その28時間後の4月16日1時25分、熊本でマグニチュード7.3の地震(本震)が発生しています。
2018年6月22日、バヌアツでマグニチュード6.1の地震が発生。
2018年08月19日にはバヌアツからほど近い南太平洋(フィジー諸島)でマグニチュード8.2の地震が発生。
その後、2018年9月6日午前3時7分、マグニチュード6.7の北海道胆振東部地震が起こりました。
2021年2月10日2時20分頃、バヌアツ諸島近くの南太平洋(ローヤリティー諸島南東方)でマグニチュード7.7の大地震が発生。
2021年2月13日、マグニチュード7.3の福島県沖地震が起こっています。
このように、バヌアツ諸島近辺でマグニチュード6クラス以上の地震があると、その後日本でも大きな地震が起きるので「バヌアツの法則」という言葉が独り歩きしていったのです。
なぜバヌアツの法則と言われる?
この「バヌアツの法則」という言葉が、まことしやかに呟かれるようになったのは何故か?
それは、「松本クリニック」の松本浩彦院長が、2018年9月6日の北海道胆振東部地震が起こる前日の9月5日に、デイリースポーツ紙のコラムで「バヌアツの法則」に注意をするよう促していたからでした。
このようなこともあり、バヌアツ諸島近辺で大きな地震が起こると、高い確率で日本でも地震が起こると言われるようになったのです。
ただし、バヌアツ周辺でM7規模の地震が起きても、日本では全く起きなかったという事実も何度もあるため、単純に統計的に多いというのが事実のようです。
日本もバヌアツ諸島周辺も地震が多い地域なので、時には前後して起こりますし、学会で正式に証明されたのではないと言うことのようです。
あくまでも松本浩彦院長個人の意見として、参考程度にしておいたほうが良さそうです。
ところでバヌアツ諸島とはどこ?
ところでバヌアツ諸島は、どこにあるのでしょう?
地理的に言うと、南太平洋のフィジーとニューカレドニアの間に位置しており、世界地図でいうと、オーストラリアの右手になります。
名称:バヌアツ共和国
首都:ポートビラ
面積:12,200km2(世界157位)
人口: 240,000人/2008年(世界183位)
バヌアツは、回りを美しいサンゴ礁に囲まれた島国で、主な産業は観光業であり、このコロナ禍で大きな影響を受けている国でもあります。
この辺りは、太平洋プレートがオーストラリアプレートに潜りこんでいるサブダクション帯(沈み込み帯)にあたります。
そして、バヌアツの島の約半分は火山島で、アンブリム島、タンナ島、ロペヴィ島の火山は活火山として活動が継続している、いわゆる環太平洋火山帯の一部であり地震の巣窟でもあるのです。
8月20日に富士山が噴火?
「バヌアツの法則」の他にも、「8月20日に富士山が噴火する」という噂がSNS上で呟かれています。
8月20日「富士山噴火説」。的中率9割の予言書が明示する恐怖に抗う術は(週刊SPA!) – Yahoo!ニュース https://t.co/WzrGLq6hla
— Yuma (@seanjaynyoro) August 10, 2021
都市伝説だけど
的中率9割だったかな?
『私が見た未来』にある
8月20日に富士山が噴火
って本当に当たったら驚くわw— とら吉 (@torakichi0221) August 18, 2021
ネットで8月20日の富士山噴火の予言記事を発見。巷間の一部で騒ぎになっていると言う。
たつき諒氏の「私が見た未来」が出典。
2011年3月の東日本大震災を言い当てたと評判の漫画で、その存在は私も知っている。
仕事をサボれぬ貧乏人ゆえ普段通りに暮らすしかない。怖くもあり、一種の高揚感もあり。— 時織拓未 (@Time_gripper) August 17, 2021
事の発端は、1999年に刊行された漫画『私が見た未来』(著者:たつき諒/朝日ソノラマ)にあります。
この漫画の中で、作者のたつき諒氏が見た予知夢が紹介されています。
「大災害は2011年3月」との東日本大震災の予知に始まり、フレディ・マーキュリーやダイアナ妃が早く亡くなったことなど、この本の中で紹介された事の9割が的中しているらしいです。
その「予言の書」に記された一つが、「2021年8月20日の富士山噴火」なのです。
富士山は、今は静かですが、これまで過去に何度も大噴火を起こした活火山であり、1707年に起きた「宝永噴火」では、房総半島まで被害が及び江戸にも大量の灰を降らせています。
ですから、これまでに何度も話題になっているように、いつ噴火してもおかしくないというのは国も認めています。
実際、内閣府:富士山火山防災協議会には、「地下深くでは今もマグマが活動を続けている活火山」と記載されています。
また、火山学者の中には「富士山は100%噴火する」と断言する人も数多くいます。
ですが、地震もそうですが、「何月何日に噴火する」という予測をするのは、現代の火山学では不可能でもあります。
ですから、この「8月20日に富士山が噴火」という予言も、参考として心に留めておいた方が良さそうです
まとめ?
こちらでは、最近の世界的な地震の多発、「バヌアツの法則」、「8月20日に富士山が噴火?」という情報について書いてみました。
これらの事は、全て科学的に証明されているわけではないので、100%信じてしまうことはあまりお勧めしません。
しかし、これらの事が「絶対に起こり得ない!」という断言も出来ません。
ということで、関暁夫さんの言葉を借りると「信じるか信じないかは、あなた次第です!」という言葉がピッタリ当てはまると思います。
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