アウトドア用品大手の「モンベル」が、富山県立山町の依頼に応じ通学用バックパック「わんパック」を開発、そして依頼主の立山町が児童にプレゼントしたことで話題を呼んでいます。
モンベルがランドセル代わりの通学リュックを開発 お値段は?:朝日新聞デジタル https://t.co/HZSShqM9cQ
モンベルによると、アウトドアメーカーで通学用リュックを作るのは初めて。町が費用負担し、2023年度から25年度に入学予定の児童に無償配布します。子どもからは「軽い」と喜ぶ声が。 pic.twitter.com/Nf7TmSzP6o— 朝日新聞デジタル (@asahicom) October 19, 2022
なぜモンベルが小さな町と通学用リュックを開発?
アウトドア用品大手「モンベル」は、2015年に立山インターチェンジ近くに「モンベルヴィレッジ 立山」をオープンしています。
アウトドア用品を取り扱う「モンベルストア」のほか、カフェやスポーツサイクル専門店などを併設している、アウトドアを満喫するためのすべてがそろう「大型複合店舗」です。
店舗名:モンベルヴィレッジ 立山
住所:〒930-0274 富山県中新川郡立山町五郎丸350-1
【モンベルストア】
営業時間:10:00~20:00
【フィールドノート】ライフスタイルショップ
営業時間10:00~20:00
【ハーベステラス】ナチュラル・ダイニングカフェ
営業時間11:00~20:00(L.O.19:30)
【モンベルサイクル】スポーツサイクル専門店
営業時間10:00~20:00
下記が地図です。
これをきっかけとして、モンベルと北アルプスの麓にある「富山県立山町」は連携を進め、2017年に両者は「包括連携協定」を締結しています。
「包括連携協定」として、環境保全意識の熟成や自然体験の促進による健康増進に関することなど。7つの取組みを発表しています。
その中で取り決めた、「子どもたちの生き抜いていく力の育成に関すること」の一環として、立山町の小学生が使用する「通学用バックパック」を開発したとのことです。
突然、なぜ「富山県の立山町」とモンベルが?と思いましたが、既にお店オープンから7年もの長い関係があったのですね?
過疎化が進んでいる地方の小さな町で、町の未来である子供たちに対する取り組みに協力し、世界的に問題になっている環境保全などにも力を入れるというのは、一企業にとって非常に意味のある取り組みですね。
通学用リュック「わんパック」について
ところで、モンベルの通学用リュック「わんパック」とはどんなバッグ?
著作権等があるので、直接「わんパック(one-pack)」の画像を載せられませんが、朝日新聞デジタルのツイッターに画像がありました。
モンベルがランドセル代わりの通学リュックを開発 お値段は?:朝日新聞デジタル https://t.co/HZSShqM9cQ
重さは約900グラムと皮革製ランドセルに比べ軽く、防水性も。左右両側には荷物をつるせるカラビナ、前面ポケットには反射テープを施すなど、各所にアウトドアメーカーのノウハウが。 pic.twitter.com/XIBkvsWxwm— 朝日新聞デジタル (@asahicom) October 19, 2022
上部にあるテープらしき物を上に引っ張るだけで、大きく口が開くので、中に教科書等をすぐ入れられます。
また、最近の小学生には必須になっている、PC・タブレット用のポケット付き、前面ポケットにはシルバーカラーの反射テープ付き、横には荷物を吊るせる「カラピナ」付きです。
上部には、カバンを持ち上げたり棚に出し入れする際に便利な持ち手ハンドル、ショルダーベルトには防犯ブザーなどを取り付けられるDカン付きで、ショルダーベルトはフレキシブルに動きます。
そして最大の特徴は、丈夫な840デニールナイロンに水に強い加工を施した生地を使用した素材で、防水性に優れ汚れにも強く、手入れも簡単で経年劣化もしにくいとのことです。
「わんパック」の値段や一般販売について
今回「富山県の立山町」の依頼にモンベルが応じて、特別に製作された「わんパック」。
モンベルの公式サイトには、「現時点では一般販売されていません。」と記載されています。
しかし、下記の記事によると2022年12月中旬ごろに一般販売も予定されると出ています。
上記の記事の中に、値段も記載されています。
価格:14,850円(税込)
かなり手頃な値段だと思いませんか?
仮に6年間の間にだめになったとしても、買い替えることも容易ですね。
販売されたら、争奪戦になりそうな気もします。
天使のはねとわんパックとの違いは?
現在、ランドセルでは絶大な人気を誇っているのが、セイバンの「天使のはね モデルロイヤル」ですね。
「天使のはね モデルロイヤルベーシーク」は、Amazonや楽天・Yahooショッピングなどで「57,420~66,000円」ほどで販売されています。
流石に人気で、色によっては売り切れ・再入荷待ちになっています。
(Amazonより,2022年10月確認)
ここで、「わんパック」と「天使のはね」の強みを比較してみました。
まずは、「わんパック」の強みを書き出します。
・天使のはねよりも軽さに分がある
・価格的にかなり有利
・PCやタブレット専用のポケットがある
・防水性に優れ、汚れにも強い素材を使用している
まだ「わんパック」に関する情報が少ないので、強みはあまり書き出すことができませんでした。
値段に関して言うと、「わんパック」が14,850円なので、「天使のはね」の3分の1以下の値段ということになり、値段としての優位性は断然「わんパック」という事になります。
また、重さは「わんパック」が900g、「天使のはね」が1270gなので、こちらも「わんパック」に分があります。
但し、似たようなバックパックを利用した経験上から言うと、耐久性はランドセルより劣るので、6年間買い替えしなくても良いランドセルに比べると、「わんパック」は買い替え必須のような気がします。
特に、乱暴に扱う事が多い男の子が利用した場合、買い替えの可能性は高いでしょう。
次に、「天使のはね」の強みを書き出します。
・高い位置に重心があるので、体感重量は軽減される。
・チルトプレートで背中側に教科書が倒れるので重心が後ろに向かない。
・背中クッションで背負いやすく、背中全体で背負えるせみねで背中の姿勢も良くなる。
・立体背当てなので、背面の通気性がある。
・側面にも反射材を使用しているので、360度対応している。
・ランドセル特有のカブセがあるので、雨が降っても中が濡れにくい。
・二重巻き補強や321構造で作りが丈夫である。
・カギ引っかけフックやセパレート式安全フックなど、細かい仕掛けが優秀でsる。
・カラーが豊富なので差別化がたやすく、おしゃれで高級感がある。
上部以外にも、「天使のはね」にはまだまだ利点が沢山あります。
既存のランドセルは、あの丈夫な作りが後ろに倒れた時に頭を打たないように子供の体を保護してくれるんです。
そして、完全防水でかなり丈夫なので、よっぽどひどい使い方をしなければ買い替える必要もなく、値段が高くてもコスパ的には良いんです。
度々重いランドセルの廃止論が出ますが、ネット上でもその度に廃止反対の反論が出てきます。
自分も子供の頃は重くて嫌だな~といつも思っていましたが、今となってはすごく懐かしくなるのがランドセルですね。
確かに「わんパック」は非常に魅力があります。
しかし、日本人には同調意識が強いので、一気に他のバッグに切り替わらない限り、「天使のはね」など既存のランドセルの方を選ぶ親御さんが多いかもしれません。
これも徐々に変わっていく可能性もありますが…
まとめ
アウトドア用品大手の「モンベル」が、富山県立山町の依頼に応じて通学用バックパック「わんパック」を開発し、依頼主の立山町はそれを児童にプレゼントしたことというニュースについてご紹介しています。
値段も手頃で2022年12月中旬には一般販売も始めるということなので、争奪戦になる可能性もあるかもしれません。
現在、ランドセルの中では「天使のはね」が大人気ですが、この「わんパック」とどのような違いがあるのか比較してみました。
「わんパック」も優秀ですが、「天使のはね」にも数多くの利点があり人気の秘密もわかりました。
個人的な意見ですが、ご参考になれば幸いです。
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