年が明けると、気になってくるのがバレンタインデーという方も多いと思います。
日本でバレンタインデーにチョコレートが売られるようになったのは1950年代後半から1960年代だと言われているので、このイベントは既に60年以上も続いていることになります。
女性が男性に贈り物をするのも、その贈り物がチョコレートだというのは日本特有の習慣ということは既によく知られています。
ですが、最近は男性から女性への逆バレンタインだったり、チョコ以外の贈り物をする人も増えているようです。
そしてその贈り物ですが、種類によって意味に違いがあると言われ、プレゼントとしてはあまり適さない意味を持っているプレゼントもあるようです。
そこでコチラでは、お菓子の種類別にどのような意味があるのか調べてみました。
目次
お菓子の種類ごとの意味一覧
元々、日本でバレンタインデーにチョコレートを贈るという習慣を始めたのはとあるチョコレートメーカーで、それが売上が落ちる2月をなんとか盛り上げたいという理由から「お菓子業界」をあげて「チョコレート推し」になり、それに「マスコミ」が乗っかってブームが始まっています。
それが、いつの間にか「女性から男性」へ、「大好きな人には本命チョコ」を、「会社の同僚や友達には義理チョコ」を、という日本独自のルールが出来上がったわけです。
ということで、プレゼントするのは「チョコレート」がメインですが、最近では「チョコレート」以外のお菓子もよくプレゼントされるようになっています。
まず、チョコレート以外のバレンタインのプレゼント用お菓子には一般的にどのような意味があると言われているのか、種類ごとに一覧にしてみました。
菓子の種類 | 意味 | 贈る相手 |
---|---|---|
ブラウニー | あなたと同じ気持ち | 本命・友達・家族など誰でも |
ガトーショコラ | あなたと同じ気持ち | 本命・友達・家族など誰でも |
マロングラッセ | 永遠の愛を誓う | 本命 |
金平糖 | 永遠の愛を誓う | 本命 |
カップケーキ | あなたは特別な存在 | 本命 |
マカロン | あなたは特別な存在 | 本命 |
ティラミス | 私を元気付けて欲しい | 本命 |
キャンディ | あなたが好き・長く一緒にいたい | 本命 |
バウムクーヘン | 幸せが続きますように | 本命・友達・家族 |
キャラメル | あなたといると安心 | 本命・友達・家族 |
フィナンシェ | あなたに優しくしたい | 本命・友達・家族 |
ドーナツ | あなたが好き・特に意味はない | 本命・友達・家族 |
マドレーヌ | あなたと仲良くなりたい・あなたのことを知りたい | 本命・友達 |
クッキー | 友達でいよう | 友達 |
マシュマロ | あなたの事が嫌い | プレゼントNG |
グミ | あなたの事が嫌い | プレゼントNG |
チョコレートを贈る意味
「バレンタインデー」に関しては、ローマ時代にまで遡ります。
キリスト教司祭の「ヴァレンティヌス」への崇敬が基になってバレンタインデーの習慣が定着したと言われています。
そして、日本でのメインのプレゼント「チョコレート」を贈る事に関しては、特別な意味はありません。
あくまでも、日本の菓子業界が主導して行ってきた行事ですが、始まってから既に半世紀以上も続いておりイベント化されているので、「相手に好意を伝える手段」としては有効な習慣になっています。
日本では、好意的に『「あなたと同じ気持ち」を持っている。』という意味でチョコレートが贈られています。
好意的な意味合いなので、本命の人だけではなく上司でも友達でも家族でも幅広くプレゼントできます。
ブラウニーを贈る意味
「ブラウニー」は、平たく焼いて四角くカットしたチョコレートケーキです。
チョコレートの仲間であるブラウニーを贈ることは、チョコレートを贈る意味合いと全く同じだと言えます。
『「あなたと同じ気持ち」を持っている。』というのが、「ブラウニーを贈る」事の意味合いになります。
そして、贈る相手は、チョコレート同様に「本命や友達、家族など誰でも」良いということになります。
ガトーショコラを贈る意味
「ガトーショコラ」はフランス語で、「gateau(ガトー)」は「ケーキ」や「焼き菓子」などを意味します。
ということで、「ガトーショコラ」は、「チョコレートケーキ」や「チョコレートの焼き菓子」などを意味することになります
「ガトーショコラ」はチョコレートの仲間なので、贈る意味はチョコレートと同じになります。
上記の「ブラウニー」もそうですが、「ガトーショコラ」を贈る意味は『「あなたと同じ気持ち」を持っている。』ということです。
贈る相手は、チョコレート同様に「本命や友達、家族など誰でも」良いということになります。
マロングラッセを贈る意味
「マロングラッセ」は、栗をまるごと砂糖で煮つめ糖衣した菓子のことです。
紀元前の時代に、マケドニアの英雄「アレクサンドロス大王」が最愛の妻「ロクサネ妃」のために作ったことから、ヨーロッパでは「永遠の愛を誓う証」として、男性が女性に「マロングラッセ」を贈る習慣があるそうです。
この事から、「マロングラッセ」には「永遠の愛を誓う」という意味合いがあります。
ということで、「マロングラッセ」は「本命の相手」への贈り物として最適だと言うことになります。
金平糖を贈る意味
「金平糖」は、ポルトガル語の「confeito(コンフェイト)」から来ており、「菓子」「砂糖菓子」「キャンディー」の事を指します。
カステラ・有平糖などとともに、南蛮菓子としてポルトガルから九州や西日本へ伝えられたとされており、「金平糖」の文字は「confeito(コンフェイト)」からの「当て字」になります。
当時の砂糖は高価であり、公家を始め地位の高い人しか口にできず、金平糖も高価なお菓子として知られていました。
作るのに手間と時間がかかるため、これから末永く家庭を築いていく二人のために「引き出物」として贈られるようになり、縁起のいいお菓子とも言われています。
また、日持ちするため戦時中の食料としても重宝されていたようです。
見た目も美しくおいしいため、変わらない愛を表現し「永遠の愛を誓う」という意味合いで贈られたりもします。
このことから、「金平糖」は「本命の相手」への贈り物として最適だと言うことになります。
カップケーキを贈る意味
その名の通り「ケーキ」の一種である「カップケーキ」は、日常的によく食べるものではなく、誕生日や自分へのご褒美などなどの特別な時に食べることが多いでしょう。
そのため、特別感があるお菓子であり、贈り物としても「あなたは特別な存在」という意味合いがあります。
ということで、「カップケーキ」は「本命の相手」への贈り物として最適だと言うことになります。
マカロンを贈る意味
フランスを代表するお菓子「マカロン」は、卵白と砂糖とアーモンドを使った焼き菓子。
女性に人気のお菓子なので、ホワイトデーのお返しとしても定番です。
美味しいだけではなく見た目もおしゃれで、カップケーキ同様に「あなたは特別な存在」という意味合いがあります。
「マカロン」は、「本命の相手」への贈り物として最適のお菓子といえるでしょう。
ティラミスを贈る意味
「ティラミス」の語源は「Tirami su!」というイタリア語で、直訳すると「私を引き上げて」とか「私を引っ張り上げて」という意味になります。
これが転じて「私を元気付けて」という意味になったそうです。
ティラミスに卵を入れるのは精力をつけるためということで、男女が夜遊びをする前に食べる夜のデザート(お菓子)という、情熱な国イタリアならではのデザートだったようです。
そのため「ティラミス」は、「本命の相手」への贈り物として最適だと言うことになります。
キャンディを贈る意味
「キャンディ」は、口に入れてからなめ終わるまでい時間がかかり、味が長く残っていることから「関係が長く続く」という言葉が連想されます。
その言葉が転じて「あなたの事が好き」「長く一緒にいたい」という意味になります。
ホワイトデーでは定番の贈り物「キャンディー」は、バレンタインデーでも「有り」のようです。
「キャンディー」は、バレンタインデーでも「本命の相手」への贈り物として最適のお菓子かもしれません。
バウムクーヘンを贈る意味
「バウムクーヘン(Baumkuchen)」の「Baum」はドイツ語で「木」、「Kuchen」は「ケーキ」や「焼き菓子」を意味するので、直訳すると「木のケーキ(焼き菓子)」になります。
見た目が年輪のような層が特徴なので、この「バウムクーヘン(Baumkuchen)」という名前がぴったりの「ケーキ(焼き菓子)」です。
日本では、このバウムクーヘンのお菓子はコンビニでも売られていますが、ドイツでは国立菓子協会により製法が定められており、製造するお店も限られているので、特別な日にしか食べない高級菓子だそうです。
日本ほど一般的ではなく、食べたことがないドイツ人もいるそうです。
木の年輪のようなお菓子ということで、「幸せが続きますように」という意味になるそうです。
関係が長く続くようにという意味合いから、贈る相手は本命だけではなく友人・家族・同僚・上司に至るまで、幅広い相手になります。
キャラメルを贈る意味
「キャラメル」は、口の中で感じる濃厚な甘み、口どけがなめらかで溶けていく「ホッとする」感覚を覚えるお菓子。
ということで、「あなたといると安心」という意味になります。
「キャラメル」を贈る相手は、本命だけではなく友人・家族・同僚・上司に至るまで、幅広い相手になります。
フィナンシェを贈る意味
「フィナンシェ」はフランス語で「financier」で、「金融家」や「お金持ち」の意味があります。
焼き菓子の一種なのになぜこのような名前がついたのかというと、その形にあります。
「フィナンシェ」は、「フィナンシエ型」と呼ばれる小さな台形の金型で作られており、その形が金塊に似ているからと言われています。
また、他の説として、パリ証券取引所周辺の金融街から広まったからとも言われたりします。
「お金持ち」という意味があることから縁起が良い贈り物としても喜ばれ、「あなたに優しくしたい」という意味もあるそうです。
「フィナンシェ」を贈る相手は、本命だけではなく友人・家族・同僚・上司に至るまで、幅広い相手になります。
ドーナツを贈る意味
アメリカ人が大好きな「ドーナツ」、映画やアメリカのドラマ、特に刑事ドラマなどには必ずと言っていいほど「ドーナツ」が登場します。
このドーナツの贈り物には、「あなたが好き」という意味があるという人、チョコレート同様に「特に意味はない」という意味があるという人の二通りに分かれています。
どちらもネガティブな意味合いではなく、「ドーナツ」は気軽に手渡せる贈り物ということになります。
ということで、贈る相手は本命だけではなく、友人・家族・同僚・上司に至るまで幅広い相手になります。
マドレーヌを贈る意味
フランスで人気の焼き菓子としては、上記に述べた「フィナンシェ」の他に「マドレーヌ」もあります。
どちらも同じような焼き菓子ですが、「フィナンシェ」が金塊の形をしているのに対して、「マドレーヌ」は二枚貝の形をしています。
また、材料として「フィナンシェ」が「卵白のみ」を利用するのに対し、「マドレーヌ」は「全卵」を使用します。
「マドレーヌ」の方が、どちらかというとふんわりして甘く優しいバター味がします。
貝殻がぴったりと合わさっている形が「円満な関係」を表しており、意味合いとしては「あなたと仲良くなりたい」「あなたのことを知りたい」になるそうです。
「マドレーヌ」を贈る相手は、本命及び友達が最適のようです。
クッキーを贈る意味
「クッキー」には、サクサクとした軽い食感のイメージがあるため、「友達でいよう」という軽くて気軽な関係のままでいたいという意味合いがあるそうです。
「クッキー」を贈る相手は、本命ではなく気軽に仲が良い友達が最適のようです。
マシュマロを贈る意味
日本で、「バレンタインデー」のお返しとして「ホワイトデー」が始まった頃は、キャンディーの他に「マシュマロ」を贈るのが定番でした。
それは、「ホワイトデー」の名前からも連想されるように「真っ白なお菓子」で、ふわふわ食感から「優しさ」のイメージも連想されたからです。
しかし、最近では「マシュマロ」は「優しくお断りする」という意味が定着し、それが転じて「あなたが嫌い」という意味に変わってきたようです。
誤解される可能性があるので、「マシュマロ」を贈り物として選ぶのは避けた方がよさそうです。
グミを贈る意味
「ホワイトデー」が始まった当初は、上記の「マシュマロ」の他にも「グミ」なども贈り物としてありました。
しかし、最近では「グミ」にも「あなたの事が嫌い」という意味合いがあるというのが定着しています。
由来を調べてもないのですが、コンビニやスーパーなどでは安くて手軽に入るので特別感がないというのも理由なのかもしれません。
誤解される可能性があるので、「マシュマロ」同様に「グミ」を贈り物として選ぶのは避けた方がよさそうです。
まとめ
コチラでは、バレンタインのプレゼントについて、お菓子の種類別にどのような意味があるのか調べてみました。
上記に記載した情報は、あくまでも日本国内で一般的に言われている「意味合い」になります。
そして、本当の由来も確実な情報かどうかも、誰が言い出したのかもわかりません。
しかし、自分は全く気にしなくても、貰った相手が気にするかもしれません。
ということで、NGだと世間で言われている種類のお菓子をプレゼントするのは避けたほうが無難かもしれません。
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